サインイン

最高水準だけが成し得る

WANO CEO、ケン・エリスの退任メッセージ
ケン・エリス、最高執行責任者、WANO

ケン・エリス、WANO CEO私の最高執行責任者(CEO)としての在任期間が終わろうとしているこの機会に、まずWANOの皆さん一人ひとりにお礼を申し上げたいと思います。我々が成功を達成できたのは、WANOのスタッフがWANOの仕事に対して日々見せてくれたたゆまぬ貢献と献身、そしてWANOの会員の計り知れない献身と支援のお陰です。

私のCEO在任中に幾つかの大きな変革を経験できたことは大きな喜びです。今年のカナダのトロントでの隔年総会(BGM)では、12件のポスト福島委員会(PFJ)のプロジェクトの状況について報告しました。これらは、2011年3月に起こった福島第一原子力発電所での事故以降の我々の仕事の多くの枠組みとなってきたものです。10件のプロジェクトについて完了したことを報告できたことは栄誉なことでした。これは広くWANOに働く人たちの勤勉の賜物です。

PFCのプロジェクトが終わりを迎えようとしているのに伴い、新たな歩みを始める時期となりました。そこで我々は2015年から2019年を見据えたWANOの長期計画としてコンパスを今年の初めに導入しました。この計画は皆さんに受け入れられ、我々の現状のそして新規のプログラムやプロジェクト、活動の中で完全に実行されつつあります。これは、これからのWANOの仕事を導いていく戦略的な枠組みなのです。

2014年に私はWANOの25周年を一緒に祝うことができて幸運でした。これは、しばし歩みを止めて、1989年の創立会議以降に我々がどれだけの道を歩んできたか、どれだけの成果を成し遂げてきたかを振り返る絶好の機会でした。我々の組織が如何にユニークであるか、地理的、政治的障壁を如何に乗り越えているか、我々の会員が国際的な評価を受け入れているか、運転経験を共有しているか、同じ目的:原子力安全の最高水準を目指して団結しているか、を考えたとき、私は再び心を打たれました。このようなことは、原子力業界にいる我々全員にとって、最高水準にいる者だけが成し得るのです。

宇宙飛行士でカナダで最初の国際宇宙ステーションの司令官を務めたコロネル・クリス・ハドフィールドさんが今年のBGMで宇宙産業界と原子力業界の関係を引き合いにしたいくつかのお話を思い出します。宇宙業界と同様に、我々は、我々を取り巻くリスクについて常に認知しておかねばならず、あらゆる緊急事態に備えておかねばならず、また、我々の設備の中で可能な限りの最強の安全文化を構築しなければならないのです。それこそが、最高水準を我々の日常に根付かせるために、経験を共有し、パフォーマンスの悪い部分に疑問を呈し、最高の事例をまねることができるのです。自己満足は決してあってはならないのです。

私がこの業界で働くことができ、先人たちが築いてくれた偉大な業績と基盤を更に進め、改善する機会を得たことは大きな誇りです。皆さんのご支援に感謝するとともに、この先多くの方々に再びお会いできることを願っています。