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アンドレイ・ペトロフ氏は原子力業界の最優先事項をこう見る
アンドレイ・ペトロフ、公開株式会社“コンツェルン・ロスエネルゴアトム”最高責任者

2015年WANO原子力功労者賞授賞式でのアンドレイ・ペトロフ氏WANOは常に"今すぐここで"という精神を特徴としてきており、今年のWANO隔年総会(BGM)の4つのセッションでもそのすべてがロスエネルゴアトム社の現在の最優先事項と完全に一致するものでした。例えば、プラントの建設と廃止措置、これらはプラント寿命の最初と最後の重要な節目にあたります;規制当局との関係;若手エンジニアを取り込む努力などであります。


 

1. ロシアにとってこれまでの2年間は国内外の新規プラントの建設プロジェクトを積極的に推進する時期でした。BGMでのプレゼンテーションで私はこう述べました、"新規プラントが無ければ我々の将来は短いものになります。ここロシアで足元に迫る質問"建設すべきか、せざるべきか?"に対する我々の答えは、"建設すべき"です。過去における成功は、ロシアの原子力発電に携わる多くの専門家たちやロシア国内外のパートナー会社の努力の成果なのです。

 

BGMの2週間前にロストフ3号が営業運転を開始し、BGM開催中にノボボロネチ6号がホット試験を迎え、さらにベロヤルスク4号が低出力試験に入ったのは象徴的なできごとでした。

 

2. プラントの廃止措置はプラントの寿命サイクルにおいて当然の成り行きであり、必要な節目であります。ロシアの原子力発電はかなりの、70年にも達する年齢で、近い将来に我々は数十におよぶプラントの廃止措置の必要性に直面することになるでしょう。

 

3. 私個人としては、WANOのBGMに規制当局の代表者が参加したことは歴史的な出来事であったと思います。規制当局者を閉ざした行事の中に隔離されていたのでは、我々は"外部からの視点"という不可欠の価値を忘れてしまうことになります。しかもそれは単なる視点ではありません:我々の運転事業者としての権利と安全を確保する能力を検証してくれる専門家の有能な意見なのです。

 

4. 若年層の専門家を業界に取り込むことは、最も重要な実際的な課題の一つです。そしてこれは科学と生産の分野で社会が今解決しつつあることなのです。経済、社会、人口動態のプロセスの結果、ロシアの運転事業者にエネルギッシュな行動をとらせています。それは、大学に基本的な学科を設置することから、再訓練の体系を実施することにまで及んでいます。ロシアの運転事業者の専門能力とWANOの専門能力の相乗効果トロントの2015年BGMでのアンドレイ・ペトロフ氏とWANOモスクワセンター事務局長ヷジリー・アクセノフ氏によって素晴らしい成果が生まれることを願うだけです。


 

私にとってこのことは全く明白です:即ち、運転経験を世界中で共有するというWANOのミッションは達成されつつあります。私は今日、人々に立ち止まって考えることを強く求めた20世紀半ばのリッコーヴァー海軍大将の言葉にきちんと応えることができると思います。人類の歴史の中で、原子力の業界ほど急速に進展した業界はありませんでした。そして過去の経験を一歩一歩理解して進む業界もなかったのです。

 

現代の原子力発電は、次のような教訓を強く学んできました:即ち、世界の安全への道は情報のオープンな交換の上にあります。国境を超えた交流の量、レポートや事象通知の数、そして私の個人的なWANOの活動への参加経験から、私は状況は大きく変わったと言うことができます。



 
 

アンドレイ・ペトロフ氏は1985年以来原子力業界に従事してきた。クメルニツク、バラコヴァ、ロストフ原子力プラントで運転および管理部門のスタッフとして勤務していた;彼はこれらのプラントで3基の起動に従事した。2006年から2015年にかけてスモレンスク発電所の所長を務めた。2015年9月にロスエネルゴアトム社の最高責任者に任命された。

2011年から2015年まで彼はWANOモスクワセンターの理事会のメンバーであり、2015年10月にWANO全体の理事会のメンバーになった。2015年BGMにおいて、スモレンスク原子力プラントの安全運転と寿命延長に貢献したこと、そしてWANOへの献身に対してWANO原子力功労者賞を受賞した。