チェルノブイルを忘れるな:30年が経過
Plant Story
Vol 24 No 2 2018
15 7月 2016
セルゲイ・ケジン、OEプログラムマネージャ、モスクワセンター
セルゲイ・ケジン、OEプログラムマネージャ、が1986年4月の出来事とこの事故以降30年間に原子力業界が成し得た進展を振り返る:
1986年4月26日の早朝に起こった一連の出来事は、永遠に世界を変えた。全世界がチェルノブイルで起こった壊滅的な事故による悲惨な影響を直ちに理解した。
事故発生後間もなく、このような疑問が寄せられた:原子力に対する信頼性を再構築するために何ができるだろうか? 前に進む唯一の道は、そのためにどんなことが必要であろうとも、チェルノブイル事故の影響を軽減することであろう。
事故が発生したことが明らかになると直ちに、チェルノブイル原子力発電所の運転員たちは目に見えない危険な状況に立ち向かう用意ができていることを示した。旧ソ連のすべての原子力発電所の運転員が集まり、ボランティアで事故の影響緩和に従事した。我々は彼らの名前を知っており、彼らの行動に非常に感謝している。
世界の原子力業界は、設計、工学、運転面におけるすべての弱点を改善し、世界中の原子力施設の運転を最高水準に引き上げるために、先例のない活動を繰り広げた。
チェルノブイル事故の最中とその後にわかったことの一つは、原子力業界内でのコミュニケーションの欠如であった;その問題の改善、解決のために大きな努力が払われた。WANOには今日では通常時、異常時、さらには緊急時においても、情報を伝達し、効果的に機能するよう、これまでにない最高の手段が備えられている。
チェルノブイル事故の30周年およびそれ以前に、事故を偲んでいくつかの国でいくつかの組織が主催する複数の大会や会議が開かれた;WANOモスクワセンターのスタッフはその時点までに専心したいくつかの会議に積極的に参加し、WANOの安全への誓いを実践した。
これらのフォーラムからの最も重要な結論は次のようなものであった:世界がこのような悲劇を決して再び繰り返さないようにするため、我々はチェルノブイル事故からの教訓を学び続けなければならない。