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出向して得られた経験


ルーマニアCNEチェルナボーダのパフォーマンス改善スペシャリストAlexandra Tudor氏へのインタビュー

WANOへの2年間の出向とパフォーマンス分析チームの一員としての役割を終えました。この職務に求められる要件は、私が発電所で担っていた職務で必要とされる要件と同様でした。私の専門分野は、事象分析、傾向分析、パフォーマンス指標であったため、私の行った業務がWANOにとって有益であれば幸いです。

私はCNEチェルナボーダでしか働いたことがなかったため、ルーマニアからロンドンへと移り、国際的なオフィスで仕事をするという大きな変化は、非常にワクワクしました。WANOの皆さんは私のことを信頼し、敬意を持って受け入れてくれました。オフィスで働いていたのはわずかな期間でしたが、安心して過ごすことができました。特に、出向してすぐの頃から、チームメンバー全員が私のことを仲間として接し、サポートしてくれたことにはとても感謝していますし、世界中に友人をつくることができて非常に嬉しく思っています。

私が出向したタイミングは、WANO経営層が会員主導のイニシアチブであるAction for Excellenceを開始したところでした。これは、すべての原子力発電所のパフォーマンスを支援するために設計された取り組みです。このイニシアチブにより建設的議論が行われるようになり、活動の方向性の決定に関与したいという欲求が生まれました。各地域センターやオフィスから来た専門家が持つ世界中の発電所の原子力安全に対する熱意には感銘を受けました。

ロンドンオフィスで働いてとてもよかったことは、リーダーシップチームが例を用いてリードし、説明し、周囲の士気を高め、物事を実現に導くまでをこの目で見ることができたことです。このことはルーマニアに戻ってからの業務に活かすとともに、同僚にも伝えたいと思っています。

パンデミック状況下で困難な時期だったこともあり、リモートでの業務を余儀なくされました。しかしながら、ITチームの皆さんのおかげで、理想的な環境で仕事を行うことができました。

発電所に戻ると、発電所はWANOピアレビューに向けて準備していました。パンデミックで制限があったために、ピアレビューはWANOとINPOの評価員、チェルナボーダカウンターパートの両方にとって非常に難しいものでした。ピアレビューでチェルナボーダのエクセレンスについて確認した結果、90年代に入社した社員の大量退職に伴う世代交代が起こっており、リーダーシップの特性の改善、組織の能力と専門性の維持が課題として挙げられました。私は自身の経験を活かし、パフォーマンス改善アクションプランの策定に携わっています。

当社の取り組みである「トップを維持する」に向けてパフォーマンスを改善することに焦点を当てています。 WANOから提供されたガイドラインやベストプラクティスに基づき、既存のプログラムを強化する必要があります。WANOへの出向中、改革を促すこと、問題の特定と解決策の策定に全人員を関与させることの重要性を学びました。チェルナボーダは運転経験の活用と安全文化の強化に対し継続的に取り組んでいきたいと考えています。

ロンドンは誰にとっても快適な素晴らしい街で、大好きでした。現代建築が立ち並ぶカナリー・ワーフ、バッキンガム宮殿、ビッグベン、ロンドン塔といったロンドンの伝統的なシンボル、花や緑が美しい公園、息をのむような雄大な川、世界的な博物館に劇場・・・。これらがロンドンという素晴らしい街を構成しています。多様な風景や人々に加え、WANOの多国籍チームや世界中の人や食べ物が集まる多文化の街並みも素敵でした。私のロンドンでの生活は忘れられないものとなりました。