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フーチンの新規ユニットの安全で信頼性の高い起動を支援



フーチン新規ユニットの背景
福建福清原子力発電株式会社は1000MWのPWRユニットを6基建設・運転しており、中国国家原子力発電(CNNP)は51%のシェアを有する主要なステークホルダーです。フーチンの敷地は、福建省の首都である福州から71km離れた場所に位置しています。フーチンサイトの地質条件は安定しており、地元の気候は快適です。

2017年に4号機が営業運転を開始し、1~4号機の建設が完了しました。フーチン5号機及び6号機は現在、華龍発電用原子炉1000(HPR1000)を採用して建設中です。多くの新しい先進技術が、HPR1000の設計に組み込まれています。例えば、アクティブ・セーフティシステムやパッシブ・セーフティシステム、二重格納容器、18ヶ月の燃料交換サイクル、60年の寿命、CDF(炉心損傷確率)が百万分の1未満などです。

完成すると、フーチンサイトの6ユニットは、年間500億kWhを超える電力を供給することができます。年間総生産額は200億中国元(CNY)以上に達します。フーチン原子力発電所は、現地のビジネスと1,360,000人の人口に、大きな価値を提供します。2,100人の従業員に加え、3万人以上の現地雇用の創出にも貢献します。地域の石炭発電量と炭素排出量が大幅に削減され、環境改善に役立ちます。

これまでのプロジェクトで達成された重要なマイルストーン
フーチン5号機は、2015年に建設が開始されました。高温機能試験は2020年の初めに完了し、最初の炉心装荷は2020年半ば頃に行われ、商業運転は今年の終わり前に開始されます。
また、2015年には、フーチン6号機の建設も開始されました。2021年の商業運転開始を予定しています。
 
WANOは新規ユニットの安全で信頼性の高い起動をどのように支援したか
FQNPCは、WANOから多大な支援を受けています。WANO東京センターが提供するメンバー支援活動(MSM)、起動前レビュー(PSUR)とピアレビュー、新規ユニット支援(NUA)プログラム、専門技術改善ワークショップおよびセミナーは、フーチンの安全で信頼できる起動の実現を支援しています。最近、フーチンで開催された「 当直長のリーダーシップ強化」をテーマとしたMSM活動は、プラントの当直長のリーダーシップの改善にタイムリーかつ効果的な支援を提供しました。

フーチンがWANOと共同で新規ユニットに取り組んだ主なメリットは何か?
新規ユニットがWANOメンバーになる最も重要な利点は、WANOが世界の同僚(ピア)とお互いに交流するためのプラットフォームを提供することです。ピア間の継続的な学習により、業界全体の運転パフォーマンスが向上します。HPR1000の商業運転前の準備プロセスにおいて、フーチン原子力発電所は、MSMおよびPSURのような種々のタイプのWANO活動を行いました。WANO活動の実施過程で、フーチン原子力発電所は国際的なカウンターパートの経験から恩恵を受け、HPR1000に関する貴重なフィードバックを受けました。
新規ユニットへのWANOの継続的な支援計画とは何か。
フーチン5号機は2020年に商用運転を開始する予定であり、6号機は2021年に発電を開始する予定です。WANOは、安全な運転を確実にするために、新規ユニットの起動準備および運転・保守担当者の専門技能に対し、継続的な支援を提供します。

 
Mr. ZHU HY、 CNNPシニアマネージャー、 WANO WIO