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WANO出向プログラムが当社や世界の産業界に与えるメリット


コンステレーション・エナジーの最高原子力責任者(CNO)であるDavid Rhoades氏にWANO出向プログラムのメリットについて語っていただきます。また、WANOへの出向を検討している会員に対し、役立つアドバイスを教えていただきます


WANO出向プログラムに参加することは、当社にとってメリットがあります。このプログラムでは、さまざまなリーダーシップスタイルや文化に触れることで、リーダーシップ開発が促進されます。さらに、産業界のピアと接することによって、ベンチマーキングや専門家同士がつながる機会にもなります。他にも、リーダーが世界の産業界に関するユニークな視点を得る場ともなっています。

当社では、WANO出向プログラムは主要なリーダーシップ開発活動であり、人材育成戦略の一部となっています。私は人事部門や機能部門のリーダーと緊密に連携し、候補者を選定しています。これと同時に、候補者の専門家としての経歴、リーダーシップの特性、長期的なキャリアをレビューし、WANOへの出向に「準備万端」なタイミングを明らかにします。WANOとも協力してWANO側のニーズをレビューすることにより、特定の出向プログラムにおいて最大の相乗効果を生み出すことのできる候補者を選定しています。

有望なリーダーは組織でより責任ある職位に就く前に、より広い、世界の産業界で経験を積むようにしています。さらに、出向した社員は自身が専門とする機能分野の専門家として組織へと戻ってくるため、産業界における本人や組織の信頼性を高めることができます。

ベストプラクティスをレビューしてフリート全体で実施しますが、これは最終的に当社とWANOの両方にとってメリットがあります。なぜなら、当社のリーダーは産業界の方針に関与することができ、またそれによって産業界のパフォーマンスを高めることもできるからです。当社の包括的目標は、リーダーたちが困難や成長を感じるだけでなく、産業界の将来を形作ることができる経験を提供することで、将来のリーダーを育成することです。

産業界が得られるその他のメリットとして、運転経験を共有し、世界の原子力問題に対処する中で多様な考え方やリーダーシップに触れられることが挙げられます。

ここまでメリットをいくつか紹介しましたが、次に将来の候補者の皆さんに教訓と助言をお伝えしたいと思います。

1つ目は、社員が戻ってくる前に、これから空くポストや機会を確認するプロセスを決めておくことです。当社ではこのプロセスを復帰の8カ月前から行い、社員に最も適したポストを確保するとともに、社員の培った経験を組織に最大限生かせるようにしています。2つ目は、出向中の社員と計画的にやりとりする機会を持つようにすることです。出向中であっても、メンタリング、コーチング、育成計画などのサポートを行い、社員が最大限成長できるようにする必要があります。そして3つ目ですが、出向社員の選定は家族も巻き込む決定となることがほとんどです。出向による家族全員での引っ越しや出向中の支援のために組織として必要なことを確認してください。最後に、出向する社員が新しい環境に溶け込めるように、オープンな姿勢を保つように促してください。
 
Rhoades氏の同僚でコンステレーション・エナジーのグローバル・オペレーショナル・サービスでバイスプレジデントを務めるAmy Ferko氏は、若い時にWANOに出向しました。Ferko氏曰く、「WANOに出向していた時を振り返ると、何て素晴らしい機会をいただいたのだろうと思います。個人として、そして専門家としての成長を早めてくれただけでなく、いろいろなリーダーシップスタイルや文化、産業界のベストプラクティスにも触れることができました。世界中の産業界ピアと一緒に働くことで、経験を深め、ピアとのつながりも広げることができました。すべてが私のキャリアにおいてプラスとなりました。」