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ブルースパワー社、寿命延長プログラムの合意書にサイン


オンタリオ州の電力供給の将来におけるブルースパワー社の役割は、2015年12月3月に固まった。ブルースパワー社と州の独立電力系統事業者が、複数年の寿命延長プログラムを通じてブルースパワー社のサイトから6,300MWの電力を確保する修正長期合意書を締結したのである。寿命延長事業は2016年1月1日に開始されており、2053年まで続くことになっている。これによりブルースパワー社のユニットは2064年まで安全に運転することができるようになる。この寿命延長事業にはまた、大型機器取替プロジェクト(MCR)も含まれ、これは2020年に6号機で始まり、3号機から8号機までの寿命延長を行う。1,2号機についてはすでに改修作業が行われ、2012年に系統に復帰した。

修正合意書では、同社がこの間に130億ドルを投資することが可能となり、この中には蒸気発生器や原子炉カランドリア管、給水管などの大型機器の取替が含まれる。

「この寿命延長事業は、運転を続け、オンタリオ州に電力を供給し続けながら、我々のユニットを体系的に更新していくことを可能にします。」と、ブルースパワー社の社長兼CEOのマイク・レンチェック氏は述べた。「この合意書によってオンタリオ州は、クリーンで、信頼性ある、低コストの長期電源供給を確保するのです。」

WANOのピアレビュープログラムは、ブルースパワー社が同社の発電所群の再生に目を向け、最高水準とのギャップを明らかにして、継続した改善にさらに焦点をあて続けるうえで重要な役割を担った。そしてこの継続した改善を同社は今では安全文化に浸透させている。

ブルースパワー社の寿命延長事業は3つのサブ事業で構成されることになっている;現状のプラントのパフォーマンスの最適化、機器取替のための年度停止を通じた資産管理、主要原子炉機器の取替のためのMCR停止。資産管理投資により、ほぼ30ないし35年の運転寿命を延長することになり、その他の最適化投資では進行中の合計30炉年の運転寿命をユニットに生み出す。このアプローチは、寿命延長事業と資産寿命の最適化と並んで、稼働率の点でも恩恵をもたらす。

MCR停止は6号機で2020年から始まり、その後3, 4, 5, 7号機に続き、最後のMCR停止が8号機で2033年に完結する。このプロジェクトでは、原子炉の管の取替と蒸気発生器の取替に焦点が置かれる。特に、原子炉の管の取替がこのプロジェクトの中心となり、給水管、圧力管、カランドリア管の撤去と新しい管の挿入がポイントとなる。8基の蒸気発生器の取替は原子炉の管取替作業のクリティカルパスの枠内で行われる予定である。