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North Anna発電所のメンテナンスパフォーマンスはどのように改善されたか


Dominion EnergyのNorth Anna原子力発電所長、Lisa Hilbert氏は、WANOのオンライン・サイト副社長および発電所長会議で講演しました。ここでは、彼女のプラントのメンテナンスパフォーマンス向上のビジョンについて説明します 
North Annaのメンテナンスパフォーマンスを向上させるための、明確なビジョンと明確な道筋をどのように推進したかについて説明します。

North Anna発電所のビジョンは、「地域社会の未来を安全に支えるために、共に取り組んでいます」という企業ビジネスモデルに由来します。その実現に向けた取り組みは、毎年初めに発電所の自己評価に基づき設定されます。

2017年1月、リーダーシップチームが2016年のパフォーマンスを検討したとき、私は発電所長としての役割に不慣れでした。データ、観察結果、業界の運転経験は、準備の不備による作業の遅れと延長、および監督者が管理業務に時間をとられすぎており、指導・是正を行うために現場に行く時間が不足していることを示していました。

原子力リーダーとして、これらの問題は、再作業の増加、スケジューリングの課題、及び運転を妨げる機器故障の可能性を含む、より大きな課題につながり得ることを私たちは知っています。
では、私たちは何をしたのか? 振り返ってみると、メンテナンスを担当する適切なリーダーを確保するために、最初に非常に重要な決定がなされました。私たちの発電所には、すでに別の発電所の保守部門を変革したことがあるマネージャーがいました。私たちは彼をマネジャーの地位に置き、彼は5つの特定の分野に焦点を当てたシンプルではあるが明確な優れた計画を提案しました:
  • 監督者の関与と説明責任を高める
  • 部門の説明責任と関与を改善する
  • メンテナンスの基本事項に関する作業者の知識を向上させる
  • 初回作業の品質への関与に注力することにより、再作業を減らす
  • スケジュール遵守を改善するための、作業準備のオーナーシップ
これらの目標のために、メンテナンスに関与するリーダーと個人の双方に焦点を当てました。

現場でより多くの時間を費やすことができるように、監督者の管理業務の負担を取り除くことから始めました。それは、メンテナンス作業員に、自分の作業の状況と完了を示すログ入力を行うように教育することを意味しました。私たちは、ペアを組んだオブザーベーションを増やすことにより、監督者の関与の改善を支援しました。また、週1回のパフォーマンス改善会議を開催し、監督者のオブザーベーションがどの程度適切であったかを監視し、フィードバックしました。

我々の説明責任モデル、誰が、何を、いつそして最後まで、は、全員が自分の役割を理解することを支援し、上級リーダーシップ・チームが監視し、是正することを可能にしました。関係する個人がこの新しい責任を負い、より多くのことを要求し始めたとき、私は私たちのメンテナンスチームを誇りに思いました。監督者や現場監督は、より効果的でタイムリーな観察を行い、部門だけでなく、発電所のリーダーとして行動し始めました。

再作業を無くすために用いた方策の1つは、習熟度カードを導入することでした。これは、社外の発電所をベンチマークした際に見つけたものです。全ての従業員は、自分が割り当てられた仕事に対する自分自身の熟練度を評価できるように、カードを与えられました。仕事の開始前にギャップを見つけることができるように、習熟度カードを用いた監督者による次の仕事のレビューを開始しました。

時には、それは経験豊富な作業者を経験の少ない作業者に割り当てることを意味しました。時には、それは私たちがJIT(Just in Time)トレーニングを必要とすることを意味しました。また、現場での監督強化の恩恵を受ける仕事の特定にも役立ちました。習熟度カードのおかげで私たちはより効率的になりました。

効果的なコミュニケーションと基準の強化は、我々の成功にとって非常に重要でした。他部門のリーダーと、彼らがいかにメンテナンスの改善において重要か、それがどのように発電所全体の改善につながるかについて、個人的に重要な話し合いをしました。サイロの中には最高水準のメンテナンスパフォーマンスはないことを示すために会話をしました。これは、継続的に改善し、より安全で高い信頼性を持つようになるための、統合された発電所全体の取り組みの一部でした。

2018年初頭までに、私たちの取り組みにより、メンテナンスの基本に関する要改善分野(AFI)をクローズし、私たちが経験してきた再作業の量を減らし、リーダーシップを含む部門全体の能力を向上させることができました。私たちはこれらの成功を祝いました。私のお気に入りの日は、2018年9月です。メンテナンスリーダーシップチームと私は、メンテナンスが業界の中でも高いパフォーマンスを達成したことを、ステーキランチでお祝いしました!

2019年初頭には、昨年のパフォーマンスを振り返ってみました。我々のデータ及び我々の観察は、我々の戦略が機能したことを確認しました。メンテナンスリーダーは発電所のリーダーになり、メンテナンス作業員はプロセスのより多くに責任を有していました。

例えば、メンテナンスチームのメンバーのうちの数名は、Beyond Design Basisプログラムの改善を担当し、それを安全性及び信頼性モデルに役立てたことを、発電所全体が誇りに思っています。私たちの「最高水準のメンテナンス計画 - メンテナンス・エクセレンス・プラン」は、継続的な改善を推進する「生きた計画 - リビング・プラン」です。また、劣化傾向を示したNorth Annaの他の部門についても、同様の原則と戦略を採用しており、結果が見え始めています。

North Annaは継続的改善を追求した結果、「最高水準のメンテナンスパフォーマンス」を得ました。我々は、適切なリーダーを配置し、強固な戦略を形成し、明確な目標を設定し、具体的な行動をとりました。私たちは、広く、そして個人的にコミュニケーションをとり、連携を確保するためにさまざまな部門と会話をしました。

これらは、North Annaが方向性を設定し、成長するために取ったステップであり、私たちは皆、このような方法で学び、成長しようとする組織の一部であることを誇りに思っています。