Sanmenにおける強いリーダーシップの構築
Member Story
Vol 31 No 1 2021
25 1月 2021
のWu Yuanming社長が、WANOサイト副社長および発電所長会議で講演しました。ここでは、どのように、リーダーシップが運転業務における最高水準を追求するという彼のプラントの目標の中心にあったかについての、彼のスピーチの概要を紹介します。
効果的なリーダーシップというテーマについて、私の経験をここで共有できることは、とても光栄なことです。
私のスピーチでは、すべての分野において効果的なリーダーシップを強化することにより、組織を最高水準に導くことに焦点を当てます。
Sanmen 2号機では、商業運転開始直後の2019年末に、化学・容積制御システムの隔離弁を格納容器内で自動的に完全に閉じることができないことが判明しました。
これを恒久的に解決するために、バルブアクチュエータを交換する必要があり、予備のアクチュエータを入手する必要がありました。
それまでは、運転員が1週間または2週間ごとに格納容器内の弁を手動で閉じなければならず、格納容器へのアクセスのたびに、作業員用ハッチドアのシールを試験しなければいけませんでした。
これは、格納容器への出入りを増加させ、作業員用エアロックが故障するリスクを増加させます。
全出力運転中の交換を準備するために、保守部門は作業には176人・時間を要すると見積もり、保安部門は集積線量が、14人・mSvを超えるだろうと見積もりました。
これは弁操作と比較して高すぎました。
私のチームがやってきて、私はリーダーとしてどう対応すべきか考えました。私はコミュニケーションが第一の鍵となるステップだと思います。私はチームと話し合い、過去の経験に基づいて、何が重要な課題だったのかを検討しました。
世界で初めてのAP1000ユニットであり、参考にできる外部の経験はありませんでした。プラントと人の安全確保は常に最優先課題でした。この時、私はWANOのリーダーシップ研修で学んだことを思い出しました。質問は常に、人々を考えさせ、創造性とイニシアティブを刺激し、提案や教育よりも効果的です。そこで、私はチームに3つの質問をしました。すなわち、明確な目標を持っているか、見積もられた作業時間を改善し、被ばく量をより正確に見積もることができるか、すべての専門家を使って計画を最適化したか。
その後、私のチームがイニシアチブをとり、成果を上げました。
計画は、積極的な考え方とさまざまな選択肢からの選択によって最適化されました。実際の作業は、101人・時間以内に行われ、見積もりの57%、総線量は0.58人・mSvで、初期の見積もりのわずか4%であり、私の期待を上回りました。コミュニケーションとインスピレーションは良いツールです。多くの外部の不確実性と内部の課題を抱えるこの変化する世界において、私たちが確実にしなければならないことは、常に高い安全性とパフォーマンスを追求することです。
すべての原子力専門家と同じように、私の組織が最高になれることを願っています。したがって、私たちの主要な目的は、正しく行い、より良くすることであり、安全で、信頼できるものであることです。
私は、平均年齢34歳の若い有能なチームと、約2年間稼働している2つの新しいAP1000ユニットを持っています。それらは潜在能力の高い非常に貴重な資産です。
私たちはどのようにしたら可能性を発揮できるでしょうか。リーダーが、リーダーシップの能力を組織のあらゆるレベルに浸透させることで、リーダーシップの重要な役割を果たすべきだと思います。
もう一つの重要な要因は、組織内で共通のビジョンを確立し、すべてのレベルとスタッフが設定された期待事項を達成することを奨励することです。
私たちは、「リーダーの現場訪問（リーダー・イン・ザ・フィールド）」プログラムを作成し、毎週、指定されたマネージャーと幹部が現場に行くようにしました。リーダーは、安全要件を強化し、従業員及び請負業者にコーチングを提供し、問題の解決を加速させるためにベストプラクティスを促します。
人々は積極的な行動で応えます。リーダーシップは、組織のモチベーションと実行を推進するための基盤です。
新しいプラントとして、建設中に多くの課題を経験してきました。リーダーシップは私たちを正しい方向に導きました。Sanmen1号機は、1回目の燃料サイクルで優れたWANOパフォーマンスインデックスを達成しました。それは、強力な運転パフォーマンスに対する我々のコミットメントを実証しました。このような課題がある中でも、スタッフ全体にリーダーシップが効果的に浸透することで、私たちの組織をこれからも最高水準に導いていくことを確信しています。